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しげのガレージライフ

しげのガレージライフ

06年岡山国際 第6戦

2006年岡山国際ロードレースシリーズ 第6戦 9月17日

前日練習
朝5:00起床!
今週末は台風の接近により、どうかんがえてもウェットレースになりそう。案の定夜中に雨が降ったらしい。しかし覚悟はできている。今日は雨でも練習するつもりで自宅を出発。

サーキットに到着するが、思ったより雨は降ってないようだ。パラパラと霧雨のようなものが落ちてくるが、路面を大きく濡らす程ではない。
ウェットだった路面もどんどん乾き始めている。
“こりゃ1本目はDRYで走れるな。”(^^)

1枠目
出走準備をしてピットから出ると、急にパラパラと雨が降り出した。そのまま事務局に行ってキャンセルしようという気持ちもあったが、ウェットになるほどは降らないだろうと安易に考え、コースイン。
1コーナーまでくると、急に雨足が強くなってくる。そして、アウトウッドまでくると既に路面はWET(T_T)。
こんな状況ではどうにもならないので、泣く泣くピットイン。
“1周走ってないよ!”
このままやめるつもりだったのでちょっと休憩。しかし、よく考えたらもったいない。
いくらなんでもと思い直し、急遽ボロレインに履き替えることに。
エア調整も含めて作業は20分弱でしょうか。交換を終え、あわててピットを飛び出して行く。
ラッキーなことに雨足も弱くなっており、ウェットはいいけどレインは嫌というわがままなしげにはぴったりのコンディションだ。
ウォーマーをかけてなかったので、最初は新調に。
1周目2分10秒、2周目2分5秒、3周目2分2秒。結構調子いい。
“こりゃ2分切れるかな”
と思ったところでタイムオーバー!


次の枠はWETと考え、やる気満々で走行枠を待つ。しかし、期待に反して路面は乾きつつある。
“頼むから中途半端な路面はやめてくれよ”
中途半端な路面だと、レインタイヤはぼろぼろになるし、かといってDRYタイヤで走るとペースをあげられない。
走行枠にも余裕があるので、直前まで走行券購入は待つことにする。
結局WET/DRYのコンディションとなり、走行は見送ることに。

2枠目  出走せず。
2枠目の出走者はほとんどがレインで出走していったが、2周ほどでピットインし、タイヤチェンジしていた。ろくに走れてないようだ。

2枠目終了後は受付と車検を早めに済ませ、マシンチェックを行う。
1枠目の1周目のバックストレートで確認したが、相変わらずエンジンが回ってない。1週間前の練習で1枠だけ走ったが、お友達のとらお号にバックストレートで排気量の違うバイクのように抜かれたのが頭に残っている。バックストレートの回転数は6速で11500くらい。
まずは、NSRお決まりのRCバルブの確認。ここは1週間前の走行後に再調整しただけあり、大丈夫そうだ。チャンバーを外したついでにチャンバー本体とサイレンサーのチェックを行う。
それぞれを単体にして思いっきり振ってみる。これで異音が出たらアウトだ。左チャンバーOK、左サイレンサーOK、右チャンバーOK、右サイレンサーコトコト!
“コトコト?音は小さいがこれかな?”
NSRの純正サイレンサー、実は消耗品?で、中の溶接が外れるのだろうか。こういった異音が出だすことがある。今までにも何度か経験あるのだが、こういった症状がでると、不思議とエンジンが回らなくなるのだ。ストリートなら気がつかないレベルだが、サーキットとなるとシビアになってくる。なんにせよ15年前のバイクなので仕方が無いのかもしれない。
疑わしきところは交換!ということで、今回部品取りでもっていった2号車のサイレンサーを拝借することにする。
そんなことをしているうちに3枠目開始まで残り20分!あわてて走行券を買いに走る。


3枠目
コースは完全にDRY。もちろんDRYタイヤで出走する。
コースインして1コーナーを立ち上がる。
“速い”
バックストレートで回転数を確認するが、6速で12000は回っている。他の人の12500には届かないが、コレは昔からだ。とりあえず1年前の状態に戻った!(^^)
マシンが復調したので、気をよくして練習を終わるが、タイムは48秒台しか出ていない。
あまり安気に喜んでいる場合でないことは重々わかっている。

帰路につきながら考えた。

“今回はレインタイヤの新品を購入したことだし、実は雨が降ってくれたほうがチャンスあるんじゃなかろうか”
タイヤ.JPG

元々雨が嫌いなしげが、そんなこと考え出したら重症です。


レース当日
朝4:45起床!(のはず)やはり夜に雨が降ったらしく、路面が濡れている。5:00に家を出発すると到着時刻は5:45。
“ゲートオープンは6:00だからちょっと早いな”
とかんがえながら軽く朝食を。ちらりとアナログ時計を見ると針が変な位置に。
“5:50?時計狂ってるのかな?目覚ましのセット時間は・・・5:45? 1時間間違えた(T_T)”

あわてて家を飛び出す。走らないレジアスエースに鞭を打ちながら、いつもより10分タイムアップして6:35到着!予選は8:20スタート。到着後、一番にすることは路面状況の確認。次に、タイヤ取り付け。
路面は完全なWET。しかし、前日のこともあるので安心できない。
7:40頃に決断を下した。
“予選はボロレインでいこう!”
タイヤを取り付けるとエンジンの暖気をし、ウォーマーをかけて予選開始を待つ。

DVC00002.JPG

今回は雨なので、練習用カウルで行きます。

予選
予選がスタートする。スタートポジション2番手(早い者順)といいところへつけた。
フラッグが振られてコースイン。1番手スタートのNSRを1コーナーですぐに抜く。
いきなりクリアラップ!タイムアタック開始。
走り出すとすぐに前日1枠目と同じような感覚が戻ってくる。たった3周だけど走っておいてよかったと心から思う。
“よっしゃ、2分切るぞ!”
どんどんペースを上げる。2周目2分フラット。
“いい感じだ。まだ行ける。”
そして3周目のマイクナイトコーナー(岡山国際で2番目に転びたくないコーナー)。大きくリヤがスライド!しかし、なんとか立て直す。
“あぶね~(><)タイヤの溝が少ないのがまずかったかな”


うまい人なら、“コレくらいまでならいける”と判断するのだろうが、しげの場合“コレで駄目なの”と考えてしまう。結局気持ちが萎縮してしまい、これ以上ペースを上げれなくなってしまった。
4周目にアローツリーのT主選手が抜いてゆく。さすがに速い。5周目にアローツリーのY木選手が・・・・。で、5周目でチェッカー!

予選結果
  10位/35台(クラス8位/21台)
  1’59’802(トップ1’56’138 T主選手)

DVC00003.JPG

決勝に向けて、再びタイヤを外す。決勝開始直前の路面状況を確認してからタイヤをチョイスするのだ。昨日から走るたびにタイヤを外して次の走行に備えるという異常事態だ。まあ、よくある話だけどこういったレースは疲れる。
気持ちは・・・雨降れ。雨降れ(^^)


ブリーフィングを終え、タイヤを付ける。ウェットパッチが所々に残る程度で路面はほとんど乾いてきている。当然DRYタイヤ(T_T)。
今回はそんな天気のせいか、時間に余裕がない。あっという間にスタート時間が来る。

ウォームアップランを終え、スタートを待つ。前にS水くん、左にS井さん、右になぜかチャンプB2さん。強豪ぞろいだ。しかし、スタートには自信がある。一緒に前に出て引っ張ってもらい、タイムアップを図りたいところだ。

レッドシグナル消灯、スタートだ!
S井さんとB2さんのスタートが早い!しげはちょっと遅れた!S水くんが更にちょっと遅い。
“S水くんの右を抜けるぞ!…げっ!B2さんが寄って来た。S水くんとの間に挟まれる!(><)”
ということで、あっさりスロットルを戻してしまった。回避して改めてスロットルを絞るが、すでに右から左から抜かれまくる。

“1コーナー通過までに10台以上に抜かれたかも。せっかくの予選好ポジションが台無しだ!”
団子状態でアウトウッドを通過して、バックストレート、そしてヘアピンへ!インから並んでくるバイクがある。
“これ以上抜かれるか”(▼▼メ)
大外から並んだまま通過し、リボルバーでインへ飛び込む。

2周目辺りから徐々にバラけてくる。が、前の集団は相変わらず。だが、前の2台が明らかに遅れ始めている。
“そろそろ抜くか!”
まずは前を走るNSRを1台。1コーナー立ち上がりでアウトへ並び2コーナーでインへ飛び込む。更にモスSを抜け、アウトウッドのブレーキングでSP400のZXR T村選手をパス。
しかし、さすがまともなSP400、耐久でしげが乗ったCBRとはえらい違いだ。バックストレートであっさりとかわされる。
“じゃあ、インフィールド勝負!”
右ヘアピン立ち上がりでアウトへ振り出し、次の左リボルバーでインへねじ込む。
“ここで抜いとけばちょっと離れるだろう。次のホームストレートでは抜かれまい”
案の定、ホームストレートでは仕掛けてこない。そのままターゲットは前方のピンクNSRへ。
モタモタしてる間にちょっと離れたようだ。しかしまだ射程圏内。
“行くぞ”
一気にペースを上げ、追撃体制に入る。

が……じわりじわりと離れてゆく。どこで離されているのかわからないが、とにかく離れてゆく。自分の時計を確認すると48秒6。次の周も48秒6。更に48秒6…
“1/10秒も違わない。変なとこで安定するんじゃない!”
全くペースをあげることが出来ない。気になって後方を確認するが、そこそこ離れているようだ。とにかく前へ集中して粘る。

9周目、ヘルメットのシールドへわずかな水滴が!
“おいおい、頼むぞ。もってくれよ。”
と時計を見ると49秒台に落ちている。
“やべ、こんなんじゃ駄目だ!追いつかれる。なんとか持ちこたえるんだ。しかし、このままペースを維持すると…最悪はコケるな。どうする?”
再度後方を確認するが、まだ離れている。しかし、心の中でものすごい葛藤が。

10周目の最終ラップ、追い討ちをかけるように雨脚が強くなってくる。路面は濡れてきているような気がする。
“くそー、あと1周なのに(T_T)、だめだ!ペースを維持できない。”
そしてバックストレート、1台のSP400が抜いてゆく。
“ZXR?A井選手か?くそー(T_T)”
インフィールドでレッドクロスフラッグが!急に前のA井選手がペースを落とす!
“なんだ?なんだ?”
しかし、ついついそのままインフィールドを付いて走ってしまう。そして最終コーナー立ち上がりで一度抜いたSP400が並んでくる。
“T村選手か?くそ~、ここでやられたら成す術がない。”
そのまま2台のZXRのスリップに入ったままチェッカーラインへ…。このまま終わるかと思った瞬間、右から更に何者かが視界に入ってくる。
ライン直前でFタイヤ半分くらい前に出られる。これまたSP400のZXRだ。
“やられた!くそったれ~”(><)

決勝正式結果
  19位/35台 (クラス11位/21台)
  1’48’653

集団先頭のZXRと最後尾しげの差は0.28秒(4台)、直前のZXRとの差は0.024秒。クラスは違うとはいえ、抜かれるのは悔しいものだ。
最終ラップ、しげのタイムは52秒。3秒以上も落としてしまっていた。追いつかれて当然かもしれない。

敗因は、ペースを上げ切れず、後続とのアドバンテージを広げ切れなかった事。そして、雨で急激にペースダウンをしてしまったことだ。
怒りのやりどころがない。 以前、フルウェットのレースでビビってしまってペースが上げれず、とんでもなく後ろの順位でゴールした事があるが、そのときの心境に似ている。このときはコケても本気で走ればよかったと思ったものだが、今回はあまりにも微妙なコンディションだったので、どうすればよかったのか考えてしまう。

さっさと帰り支度を始めていたら、観戦に来られていた“ぐーすけさん”がピットへひょっこり来てくれました。
そんな複雑な心境の時に来られたので、一瞬“どきっ“としちゃいました。不機嫌が顔に出てたかな?
しかし、おかげでモヤモヤした気持ちがどっか飛んでいきました。ありがとうございます。
いい年なんだから、やはり家族を大切にしないとね。(^^) 今更リスクは犯せません。


今回の収穫は、エンジンがそこそこ普通に回るようになったこと。あとは、人間自身の問題なので、気分的に少し楽になりました。
フリーパス券(1日走り放題(走行枠に限りがありますが))もあることですし、また走りこみたいと思います。
それから、毎走行後のチェック項目にサイレンサーを追加したいと思います。(^^)


長文お付き合いいただき、ありがとうございました。




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